2025年12月28日、2時30分。私の、Fate/Grand Orderが完結を迎えた。
総ログイン日数、ぴったり3800日。実は一ヶ月前くらいまで連続ログインも続いていたのだけれど、本当になんでもない、なんてことのない日曜日、3768日で連続ログインを切ってしまったりしている。まぁ、そんなこともある。うん。
さて。遡ること10年前。まだ学生だった夏のある日、大学の図書館でリリース日を迎え、何かの調べ物の間にインストールしたこのゲーム。そもそも高校時代までガラケーで、大学進学して少ししてからようやっとスマホに買い替えたような人間の私にとって、まともにスマホゲーをやったのはこれがほぼほぼ最初といっていい。簡単なパズルゲーくらいはやっていたけれども。いわゆるAPだとか、連続ログインだとか、そういうスマホゲームのあるあるすら全く知らなかった、あの頃が懐かしい。気づけば大学を卒業し、就職して、社会で働くようになって、今年になって昇進もした。その間、スマホの機種変更すること3回。私が持ち歩いていた歴代4つのスマートフォンには、常にFGOが入っていて、その間のあらゆる人生のイベントの傍らに、“FGO”というデータの塊は私の手の中にあり続けて、おおよそ10年以上、毎日欠かさず、一回は起動していたというのだから、そう思うとすごい話かも。
そんなゲームの、終わりを迎えて——いや、サービス終了、というわけではないのだけれど、物語としての完結を迎えた、今この時。心境としては……意外と、というか。なんとも、落ち着いている。涙の1つや2つ、溢れるものだろうと思ったけれども、そういうわけでもなかった。喪失感だとか、寂寥感だとか、そういうものも意外と感じないままで……それが、自分でも不思議な気分だ。だからこうして、無闇矢鱈にキーボードを叩いているのだけれども。
思い入れがない、というわけでは、決してない。思い入れるものしかないと言っていい。FGOは、私にとって、他の多くのものよりも優先されるべきものであり続けていた。他のスマホゲームにもいろいろ手を出してきたが、結局、一度も途切れること無く続いたのはFGOだけだ。初めて課金したのもこのゲームだし、10年も過ぎれば、まぁトータルでそれなりの金額を使っている。グッズは元々あまり集める方ではないのでほとんど買ってないが、代わりに書籍関係は、あの青いMaterialも含めて買ってきた。何より、ストーリーが更新されたときには、その日何があろうが、翌日何があろうが、そんなもん知らんと言わんばかりに読み始めた。流石に、社会人になってからは自重したけれども、それでも、支障の出ないギリギリの時間まで、許される限り読み進めていたものだ。如何にゲームとして面白くとも話が微妙ならば続かず、逆にゲームとして問題はあっても物語が面白ければ続けられる……という、今の私の価値観が築かれたのも、FGOが理由だろう。
とかく、10年もやってきたゲームなのだ。影響を受けていないわけがなく、これをやらずにいた“私”が、今と同じ“私”になっていたとは到底思えない。それくらいのゲームなのだ。
それなのに、思いの外、心の内が凪いでいるのは……多分、私にとってこのゲームは、もはや続いているのか終わっているのかも関係ない、そういうものになっているから、なのだと思う。
今更、そんなことはどうでもいいのだ。私は、このゲームからたくさんの影響を受けた。趣味趣向、考え方、倫理に人生観、人間観、あるいは性癖に至るまで、自分を構成する要素のうち、数えきれないくらいのものが無関係ではない。自分でも気づいていない部分だってあると思う。自分はこのゲームとともに、自分の人生の内の10年を歩んだ。完結したからと言って、物語が終わったからと言って、その程度で今更、何が変わるというのだろう。何が失われるというのだろう。
何も変わらない。何も失われていない。ただ、影響を受けた私が続いていくだけだ。
だから、終わった今も、気分は凪いでいて、澄んでいる。
きっと、明日もログインする。そういや連続ログイン切っちゃったんだよな、という微かなため息といっしょに、もう決してかつての数字には届かないだろう連続ログイン日数に加算する。
強いて言うなら、手持ちの中で一番いいウイスキーを取り出して、こんな時間に一杯引っ掛けながら、こんな文章を叩いている、そのくらいの感慨深さがあるくらいで、ちょうどいい。
何か明確に変わるとすれば、それは、本当にFGOが終わる時。サービス終了して、ログインができなくなる日だろう。その時は、涙一つくらい流れるだろうか。それとも、今日みたいに、いいウイスキーを傾けながら、とりとめのない文章を真夜中に打つのだろうか。
まぁ、ともかく。今はただ。
とても。とっても、気分がいい。
10年にわたる、長い長い物語の、その完結を見届けられたことが、本当に嬉しい。
お疲れ様でした。おかげで私は、10年、とても楽しく生きられました。
この楽しさが、11年目も続きますように。
ここまでありがとう。これからも、無理しない範囲で、末永く。
そんなありきたりの言葉で結ぶためだけに、結局、2000文字くらい書いたのでした、とさ。
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